現場スタッフの課題
皆さんはスタッフ教育についてどんなお考えをお持ちでしょうか?
労働条件さえ良ければスタッフ達は気分良く働いてくれるのでしょうか?
私がコンサルティングをさせて頂いてきたクリニックで起きたよくある課題を以下に挙げてみます。
上記の課題は実はスタッフを教育することによって解決します。
スタッフ教育のポイント
クリニック内での教育でのポイントは大きく4つあります。
クリニックの理念を浸透させる
先生がどんな思いで診察をしているのか、患者さんに対して大切に思っていること、クリニックが大事にしたいこと、クリニックのスタッフとしてどうあって欲しいのか。
そんなことを常日頃からスタッフに伝えていきます。
要するに、クリニック全体が同じ方向を向いている状態を作り、組織の基盤を作っていきます。
クリニックの理念(ビジョン)については開業を思い立ったときの構想でもでてきたね!
マニュアルの作成
電話対応や受付・診察オペレーションなど業務は多種多様にありますが、その中でも個人の差が出ると支障が出る業務についてはマニュアルを作成しておきます。
マニュアルは作れば終わりではなく、必要に応じて更新していく必要があります
マニュアルを作成することで業務の均一化がはかれそうだな!
リーダーの選定
スタッフをまとめることのできるリーダーを選定しておきます。新しいスタッフが入職すれば新人の教育も任せていきます。マニュアルに沿って教育を行います。
先生や事務長など経営陣のコーチング的関わり
経営陣の必須スキルは様々あると思いますが、持っておいて良いと思うスキルの最たるスキルはコーチングスキルです。
コーチングスキルについて
コーチングスキルについて少し説明をしたいと思います。
スタッフ教育をしてく中で、コーチングスキルだけではスタッフは成長しないですが、コーチングスキルがなければスタッフは全く成長しません。
コーチングには、経営陣とスタッフそれぞれにメリットがあります。
いかがでしょう?コーチングスキルはとても良いように感じませんか?
さまざまなメリットがあるコーチングスキルを身に着けない手はないな!
コーチングを構成する3つのスキル
コーチングは「傾聴スキル・質問スキル・承認スキル」という基本の3つのスキルで構成されています。
一番、要になるのは「傾聴」アクティブリスニングとも言います。
スタッフの話を聞くだけならすぐ出来ると思いがちですが、実は本当の意味で傾聴するというものはとても難しいスキルなのです。
体を相手に向け「うんうん」と相槌を打ち、「そうなんだ」と共感し、相手の話を最後まで聴く。傾聴が難しいとされているのは、スキルだけではなく自分の「枠組み」をどう外すかです。
枠組みとは
「枠組み」とは、自分の価値観やモノの捉え方、思い込みなどを指します。
そんなものをカチッとはめて相手の話を聴いても、「私ならこうだけど」「えーそんな風に思うの?」「へーそんなことないけどな、こうすべき」などと思ってしまい、フラットな状態で聴くことができずスタッフを受容することができないのです。人は皆違うのです。
質問スキル・承認スキルに関しては、また機会があればお話ししたいと思います。
傾聴スキルを身に着けるだけでも、きっとコミュニケーションが活性化していくはずです。
自分の価値観や思い込みを外すのは難しそうだけど、考え方の違うスタッフを受容するには必要なことだな・・・。
スタッフ教育について、皆さんの参考になれば幸いです。
ぜひご自身で試してみて体感してみてください。
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